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「未緒様、ここが応接室でございます。開けても宜しいでしょうか?」
要は扉に手をかけ、未緒に確認を取る。
未緒は何も言うことなくただそれに頷き扉を開けるよう促す。
「では」
未緒の返事を聞いた要はゆっくりと皆が待つという扉を開けた。
「おお、未緒くん! 待たせて悪かったね。さぁ、こっちに来たまえ」
要に案内され最初に未緒を出迎えたのは、この屋敷の主の東宮寺氏だった。
彼は来たばかりの未緒の手を引き、ソファーへと座らせた。
ふと顔を上げると向かいのソファーには四人の男性がこちらを向いて座っていた。
恐らくこの四人がこれから未緒と家族になろうとしている東宮寺家の人たちなのだろう。
彼らと対面するように座ると東宮寺氏は手を叩いて未緒に彼らのことを紹介した。
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