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「流石は創螺博士!」
そのシルラの言葉には、慰めでもなんでもない、敬意と親愛がこめられていた。
「当たり前だ」
それに対し、そっぽを向いた創螺の横顔はどこか照れていた。
「さてと、資金も入ったし研究の続きだ」
「じゃあ私これで」
「ジャアナ」
「はい、またこんど」
キイッ、パタン。
薄暗い実験室の中、部屋の主は呟く。
「『流石創螺博士!』か、そういや今まで言われたことが無かった」
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