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「そういえば」 シルラはそう前置きしてから 「前々から気にはなっていたのですか、何時も研究室にいますけど、食事はどうしているんですか?」 そう、創螺に尋ねた。 「昼は近くのラーメン屋の出前、夜は妹の作る弁当…その顔は何だ?」 唖然とした表情をしていたシルラは気を取り直すと、 「妹…居たんですか…」 どことなく、しかしはっきりと同情したような顔でそう言った。 「まぁ、なんかムカつくが、そろそろ6時半になるし、もう来ると思うぞ」 「ちなみに、どんな方なんですか?」 「ん?ああ、そうだな、良く言えばまっすぐ。悪く言えば正直、ヤバイ」 シルラは呟いた。 「…あなたじゃないですか」 と。
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