119人が本棚に入れています
本棚に追加
「そういえば」
シルラはそう前置きしてから
「前々から気にはなっていたのですか、何時も研究室にいますけど、食事はどうしているんですか?」
そう、創螺に尋ねた。
「昼は近くのラーメン屋の出前、夜は妹の作る弁当…その顔は何だ?」
唖然とした表情をしていたシルラは気を取り直すと、
「妹…居たんですか…」
どことなく、しかしはっきりと同情したような顔でそう言った。
「まぁ、なんかムカつくが、そろそろ6時半になるし、もう来ると思うぞ」
「ちなみに、どんな方なんですか?」
「ん?ああ、そうだな、良く言えばまっすぐ。悪く言えば正直、ヤバイ」
シルラは呟いた。
「…あなたじゃないですか」
と。
最初のコメントを投稿しよう!