Prologue

7/8
前へ
/55ページ
次へ
彼は唖然としたまま硬直していた。 すると、彼は一度大きく深呼吸をし、落ち着きを取り戻す。 「もうアンタが誰だとかは言わない。けど何で『あの日』の事を知ってるんだよ!」 「我は貴様の全てを知っている。何故『あの日』が起こったのか、『あの日』何が起こったのか、『あの日』以来、貴様が失った記憶の内容を」 一度は落ち着きを取り戻した彼だったが、男の言葉で再び目を見開く。 「なっ!? じゃあ全部はけ! 今すぐに!!」 彼の叫びもむなしく、男は何も答えずに背を向けた。
/55ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加