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彼は唖然としたまま硬直していた。
すると、彼は一度大きく深呼吸をし、落ち着きを取り戻す。
「もうアンタが誰だとかは言わない。けど何で『あの日』の事を知ってるんだよ!」
「我は貴様の全てを知っている。何故『あの日』が起こったのか、『あの日』何が起こったのか、『あの日』以来、貴様が失った記憶の内容を」
一度は落ち着きを取り戻した彼だったが、男の言葉で再び目を見開く。
「なっ!? じゃあ全部はけ! 今すぐに!!」
彼の叫びもむなしく、男は何も答えずに背を向けた。
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