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男は再び歩き出す。
「『あの日』の惨劇は繰り返される」
「何だと!? 待て! どうゆう意味だ!? 教えてくれ!」
彼は男に向け手を伸ばす。
当然、男には届かない。
「知りたければこの荒んだ時代を自分自身で切り開くがいい。さすればまた会うこともあろう。その際には、少しは質問に答えてやる」
男の姿が徐々に遠ざかる。彼はそれを追おうとせず、ただ立ち尽くしていた。
「さらばだ……フェイ=ヴァンファレット」
男は彼の名を告げると、姿を消した。
「…………『あの日』が繰り返されてたまるか。」
そう呟いた瞬間、フェイの意識は途絶え、この空間から姿を消した。
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