沈黙の雷跡

雷跡１ 出航

まだ日の出前の横須賀の海上自衛隊基地で民衆や音楽隊の演奏の無い中、わずか数人の見送りのみで出航する艦隊があった。

艦隊と言ってもわずか５隻のみで、艦隊編成は

潜水艦１

輸送艦３

弾薬補給艦１

この非力的な艦隊編成には訳がある。

この艦隊は名目上は海自の艦隊ではないからだ。

日本会社（四菱重工・造船）の技術向上と、原潜のノウハウ取得の為に米国籍と言う名で日本が作り上げた艦隊だ。

また、数の上では微々たる戦力であるが、いずれも２２式戦車や１８式戦闘車、ステルス性能を備えた垂直離着陸攻撃機のＡＶ－３等、最新鋭の兵器を備えている。

なを、プレス（報道関係者）に悟られないよう、艦艇数を少なくするため５隻全艦は原子炉を搭載している。(油送艦削減の為)

第５６特別任務艦隊となずけけられる予定のこの艦隊は２０２５年６月１日、うっすらと白みがかった海に消えていった。