リアルRPG

行き先≠北海道

そんな、わいわいガヤガヤやってる明日香たちを見つめるのは二人の少女。

「朝っぱらから五月蝿いよね」

「ホントだよね」

ロングとショート、長身と平均というこの二人。
美緒と亜紀。二人は眠そうだ。
最近腹黒と周りからの評価を受ける美緒と毒舌亜紀。
漫才ならばツッコミに分類されるであろう二人は、同じく漫才ならば確実にボケに分類される明日香と、両方こなせる由里を見つめてそう言ってみるがヒートアップしていく二人は聞いちゃいなかった。
朝からがっつり突っ込むのも疲れるので放置する。

「眠たい……」

横でそう呟くのは子供体温を高校二年になっても維持し続けているある意味凄いちびっこ真理。
マスコット的存在？みたいな人物である。
最近はドMと周りに言われているが本人は頑として否定している。
ちなみに説得力は無い。
じつはコスプレイヤーもどきである。服を自前で作ってしまう凄い子。仲間内ではまともに裁縫が出来る人間は少ないためそのあたりは尊敬の念を集めている。

「昨日何してたん？」

そう訊くのはメンバー随一の秀才、未弥様。
様付け、もしくはさん付けがデフォルトな凄い方。
約一名ちゃん付けしてるのもいるが、その子はただの未弥の熱烈な信者である。
なんでこの人この学校にいるんだろってぐらいの秀才。
彼女のノートのお世話になった人間は数多い。
しかし案外腹黒だったりする。

「パソコンか？」

メンバー内唯一の理系ガール菊。
しかしかなり深度の深いヲタ。というか腐女子。
最近のお気に入りジャンルはへ○リアとB○SARA。
テストのとき、無謀にも数学を取ってしまった数名が彼女に泣きつく光景が良く見られる。
さらさらヘアと他の追随を許さぬもち肌の持ち主である。

「夜更かしはあんまり良くないよ～」

なんともまったりした声この超ロンゲな少女は弘海。
合唱部と放送部をかけもちするなかなか忙しい子だ。
ちなみに中学時代は美緒と同じ合唱部に所属していたが高校でも合唱を続けているのは弘海だけだった。
現在合唱部を盛り上げていこうと奮闘中。
趣味朗読。その実力は大会で入賞するのだから折り紙つき。
しかしもっぱら弄られキャラ。