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今私は、昼ご飯を一人じゃなく2人でたべている。
ただそれだけでなんか泣けてくる。あ、なんかちょっと流れてるかも、涙。
「ね、麗奈ちゃんって呼んでいい?いきなり昼ご飯一緒にとかキモい!?キモイかな!?」
(そんなことないと思うよ?とっても嬉しいし!)
と思うがもちろん言えない。
「・・・平気。」
蚊の泣くような小さな声で言ったがどうせ聞こえない。と思ったら、
「そっか。平気ならいっか☆」
と言いながら木島さんはカラフルで可愛いお弁当を食べた。
私は木島さんを観察してみる。
真っ黒でさらさらな髪を左の下で結んでいて、肌はものすごく透き通る白さ。唇はピンクだけど化粧はしていないらしい。見た感じだけど、天然って感じ。紺のブレザーのスカートは膝よりすこし上、Yシャツの第二ボタンは留めている。ちょっとフリルが覗くそでは女の子らしい雰囲気にぴったりでかわいらしさを際だたせる。一重で小さめの目だけど綺麗な瞳は見つめられると思わず釘付けになるものがあると思う。
「麗奈ちゃんさ、好きなこととか場所って何?」
木島さんが食べ終わった空の弁当箱を片付けながら聞いてきた。私の好きなことは・・・何かな?
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