§できた傷§

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∬気ままな鳥∬ 私の籠は 普段は空っぽ 開け放たれた扉は たまにキィキィと 流れる 時間に揺れているだけ そんな 籠に 遊びに来る気ままな鳥が一羽… カラスのように、 街の明かりを頼りに飛んでくる 白い身体に 頭には灰色の飾り羽根が 似合ってる とっても歌うのが苦手ですが たまにポツリ ポツリと囁くような鳴き声は 心地良くて 私の耳に残ります 私の籠に入った鳥は 囁く声で甘い蜜を催促する 蜜を 美味しそうに 舐めながら たまに囁く声に 私は答える  「 愛してる 」 蜜を 舐め終わると鳥は又 自分の巣に帰ります 開け放たれた扉から迷いも見せず 私の眼差しを振り切るように  「又…会いに来てね」 私の籠は 又空っぽです 籠の扉を閉めてしまったら きっと鳥は 死んでしまうから それなら たまに蜜を舐めに来てくれるだけで、 私は幸せを感じることが できる 籠の中の散らかった 鳥の羽根を集めて何か作りましょう 私の想いを羽根にこめて プレゼント 邪魔にならないように 籠に飾りましょうか 又来てくれた時に 少しでも 長く籠の中に…。image=271370436.jpg
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