240人が本棚に入れています
本棚に追加
:その世界は…巨大な大陸を均等に分かつように二つの国があった…
――資源が豊富な
西のマリーン公国
――工業が盛んな
東のペンドラゴン帝国
両者とも両者の土地を支配しようと行動を起こすには…
それほど時間はかからなかった。
西と東の果てしない血みどろの戦争はこうして幕をあけた
―――それから、100年
未だに西と東が連日のように激戦を繰り広げる最前線の基地に向けて…
一台の軍用車が砂塵を巻き上げながら、疾駆していた。
「おい、お前」
軍服の運転手が前を向いたまま、何気なく荷台に話しかける。
「………」
「聞いてるのか!?おいッ!」
少しいらだだしげにもう一度荷台に話しかける。
ゴソリ、と何かが荷台で起き上がった。
どうやら先ほどまで寝ていたらしい
運転手はいまいましく思いながら軽く舌打ちした。
最初のコメントを投稿しよう!