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―あの日から―
「日本ー!」
会議が終わり、帰ろうとしていた日本に、背後から元気な声が聞こえた。
「アメリカさん…何かご用ですか?」
振り返れば、自分よりも大きなその国は、いつものように堂々と立っていた。
ニコニコと、手には何かDVDを持っている。
またか。
面倒臭い。
「ホラー映画かりてきたんだ!一緒に見てくれないかい?」
「わかりました。」
何故疑問文を投げ掛けるのだ。
否定など、許さないくせに。
だが、そんな気持ちは全く出さず、いつものようにただにこやかに返事をした。
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