1、ライオンとお姫さま

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 戦争が始まってしばらくたったある日のことです。地下室の扉を、ドンドンとたたく音が聞こえました。   「お父さまが戻っていらっしゃったのかも!」    お姫さまが心踊らせながら扉を開けようとすると、それを急いで大臣が止めました。   「敵がやって来たのかも知れませんぞ!ここはこの大臣にお任せください」    そう言うと大臣は扉の鍵穴から外をうかがいました。すると……       「ぎゃーーーーーー!!」    のぞくと同時に大臣は叫び声をあげて、わなわなと震えながら部屋の隅に隠れてしまいました……
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