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そして神堂って奴が俺の前に来た。
なんだか第一印象は不良君って感じかな?
「天上君こちらは君の同室の神堂君だよ。これから君を寮に連れでってくれるから部屋でゆっくり休むといいよ。」
……雅樹さんあんた絶対役者に向いてるよきっと。
それと今まで苗字が違うと思った人大正解!
俺の家填城家と雅樹さんの宮愛家は日本のトップクラスの企業なんだ。二つが組んでやれば世界の3分の2は思いのまま動かせる位凄いんじゃ無いのかな。
そんな填城家の直系の長男しかも跡取りとなればハイエナ達が媚びてきたりしてうざいから、雅樹さんと協力してもらって他人の振りをしてもらっている。因みに天上は中流企業の中で下辺りって設定。だから成金程度?
俺は、友達は家の上下関係とか後ろ盾等関係なく付き合ってくれる人が欲しいから。
それに上辺だけの存在だと、いても楽しくないと思うしな。
「はじめまして、僕天上ヒカルです。僕のことは好きなように呼んで下さい。」
よし今回は噛まずに言えた。
どう、俺の優等生ぶり?完璧じゃない。もう、何事でも楽しくいかないと。
俺ポジティブに行こう!
「よろしくなヒカル。俺の名前は神堂啓太-シンドウケイタ-だ。俺の事は啓太と呼んでくれ。」
そう言って手を出して来た啓太は175㎝で赤茶色にワックスを付けて立たせていた。首元には少しごついチェーンのネッレク付けていた。制服は着崩していて爽やか系かっこいいって感じだ。
ちょびっと厳つい不良だと思っていたけど中々いい奴そうだ。
雅樹さんわざわざ同室の奴をいい奴に選んでくれたのかな?
「はい。」
そう言って俺も手をだした。
二人はがっちりと握手を交わした。
「さて、お互いの挨拶が済んだ事だし、神堂君天上君を寮に案内してくれるかい?」
あっ!存在忘れてた。
啓太は雅樹さんの方へ向きった。
俺も慌てて雅樹さんの方へ向き、啓太と同室にしてくれた事に感謝を込めて今日一番の笑顔だと思う顔を向けた。この笑顔を向けるとみんな喜んでくれるからな。けど、恥ずかしいからたまにしかやらないけど。
……前髪のお陰で恥ずかしさは半減されたけど、雅樹さん気付いたかな?
………気付いた!よかった。折角恥ずかしいのにやったのに気付かなかったじゃショックだしな。
「分かりました。ヒカル行こう。」
「はい、失礼しました。」
小さく手を振っていた雅樹さんを横目で見ながら理事長を後にした。
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