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それから、
オリエンテーションがあり、先生の話やら何やらまあとにかく色々と過ごして
あっという間の晩御飯。
明『おい陸!から揚げくれよ♪お前から揚げ嫌いだったろ?』
………イヤ、一回も
から揚げ嫌いだなんて
言ったことないんだけど;
明『なあなあくれよ☆』
「………」
よしっ!
俺は皿からから揚げを箸で掴み口に入れた。
―――ゴクリ。
わざとらしく飲み込む効果音をつけ、明を見ながら言った。
「残念ながらから揚げは俺の胃袋に行ってしまったよ」
明『…俺の……から揚げ』
イヤ、
いつお前さんのから揚げになったんだ?
――――――――――――
場面は部屋に変わり、
明『――…そしてA子さんは後ろを振り返りました…』
明は暗い部屋の中、持参してきたであろう懐中電灯を自分の顔に当て、
低い声で語っている。
「………」
これは明いわく
怖い話だそうです。
明『^キャー―ッ^!』
そしていかにも男声の叫び声を出し、
明『A子さんは、幽霊に殺されてしまいました…あぁ、可哀相可哀相…。』
人物A『怖くないですね』
人物B『つまらない。』
冬樹『………』
「………キャー…あぁ可哀相可哀相…」
明『………うぅ…』
冷たいコメントを浴びた明は布団の中に潜って拗ねてしまった。
餓鬼かっつーの。
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