・動き出す心

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静かな廊下に、ドアを閉める音が響いた。 ――カチャリ―… 「何で部屋にトイレついてないんだろ…」 そんな文句をつけながら、長い廊下を歩いた。 トイレの場所は、俺の泊まっている部屋から6部屋越えた所にある。 「ぁー…さみぃ~…」 まだ春の夜は 室内でも寒い。 そして数分もたたないうちにトイレについた。 ――――――― ――――― そしてようを済ませ、部屋に戻ろうとした時、ある場所が目に止まった。 トイレの反対側に、 広めのベランダ… というよりはテラスがあり、そこに抜ける扉が開いていた。 「………」 こんなとこが開いてるから寒いんだよ… ったく誰だ、開けた奴 扉を閉めようとドアノブに手をかけた時…。 「………あ」 ふと目に入った。 真っ黒な夜空に たくさんの星がちりばめられていて、その間を 流れ星が落ちていった。 「………流れ星」     流れ星     もし、 ・
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