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冬『悩みじゃなくても、何か溜めてる様に見える』
「俺って…そんなわかりやすい?」
冬『や、わかりにくい。』(←即答)
わかりにくいのに何で;
「…」
『俺も話たんだからさ、お前も言えよ。1つや2つくらいさ』
"言えよ"
冬樹なら…
言ってもいいかな
今日初めて話した相手。
その人間に心を開くなんて事、想像できなかった。
でも、
冬樹なら言ってもいい気がしたんだ。
こいつなら、
黙って
全てを聞いてくれそうだと思ったから。
冬樹になら……
冬『………まあ、無理にとは言わないけど…』
「……なぁ、聞いてくれないか?俺の…話。」
冬樹は少し驚いた顔をしたが、すぐに微笑むと
"おう!"と
言った。
聞いてくれないか?
俺の…話。
夜中という静かなその場に、俺は口を開いた。
「………俺さ、4ヶ月くらい前に
幼なじみ2人亡くしてるんだ…。」
春の夜空は、
無数の星。
春の真っ黒な夜空には
無数の光が見えた。
冬『………ぇ…?』
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