792人が本棚に入れています
本棚に追加
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
Side~冬樹咲夜~
暗い夜空の下で、
俺は初めて
他人に心を開いた。
山西陸という
人物に…。
それでも、彼からでた台詞には耳を疑った。
冬『………ぇ…?』
「……死んだんだ、一人は事故で、もう一人は病気で…」
とても、
同じ長さ生きてきた人物が口にできる事でないものを、山西は
口にした。
こいつは、
"きっと誰よりも辛い想いをしてきたんだろう"と
この時、そう思った。
冬『…うん』
重たそうに口を開き、
辛い表情で話し出す山西を見て、俺は
「…事故で死んだのは、幼なじみであり、親友でもあったんだ。」
『…ん』
ただ、
俺は
「…親友…だった。けど…俺が…俺が親友で幼なじみのそいつを 殺したんだ」
『………ん…』
ただ、相槌をうつ事しか
できなかった。
・
最初のコメントを投稿しよう!