第3章・暗闇への光

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何も言えない。 何もできない。 むしろ、何て言えばいいのかわからない。 何をすればいいのか、わからない。 俺、情けないな… 山西は俺に意見とかくれたのに、 俺は、何もできない。 …それからどのくらいだろう…。山西の過去の話を聞いた。 途中、耳を塞ぎたくなった 「…忘れ、られないんだ。2人を…。謝りたいのに謝れないんだ。伝えたいのに伝わらない。」 『………』 「………どうしたら、キレイに無くなる?…どうしたら、この心のモヤモヤは消えるんだろう?…毎日毎晩、そればかり考えてしまう。」 山西、俺なら きっと生きていけない。 大切な者達が 自分の判断の狂いで死んでいったとしても、 死んでいったのが自分のせいじゃなくても、 俺は 生きていけない。 その時思った。 山西 陸。 こいつは、誰よりも      強い。 ・
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