第3章・暗闇への光

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『………で……さ、山西のその…美羽ちゃん?って子を重ねてる女の子って誰なわけ?』 「ぅっ…;それは…」 『…ま、言えないならいいけどさ。』 "美羽ちゃん"…か。 見て見たかったな… 山西の、好きな女の子。 山西があんだけ惚れ込んでたんだ。 きっと、 もの凄く可愛くて もの凄くいい子なんだろう 俺、伝えてみようか… 俺の、好きな女の子。 自然消滅してしまった彼女に 今でも好きだと でも彼女は、信じてくれるだろうか…? 「…つか、寒いわ。そろそろ中入ろうぜ?」 『そうだな。眠いし、部屋戻るか』 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ Side~陸~ 部屋に戻ってから、30分くらいだろうか。 冬樹はもう寝付いたみたいだ。寝息が聞こえる。 「………寝なきゃ…な」 そう呟き、そっと寝返りをうった。 「……」 冬樹に、話をしてよかったのかもしれない。 過去を思い出すのは辛く苦しいから、思い出したくなかったのに 苦しい半面、話した後は 少しだけスッキリした気がした。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ・
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