第3章・暗闇への光

8/19
前へ
/244ページ
次へ
集合場所に着き、イロイロと長たらしい話が済んだ後 近くの川に向かった。 川沿いは小さな土手になっていて、犬の散歩コースに使われている様だ。 明『陸!腹減ったっ』 「………あー」 明『朝飯あれじゃ足りないよな!?』 「……あー」 面倒臭いな… 明『………。なぁ、』 「……あー」 明『……聞いてる?;』 「……あー」 明『………』 「……あー……」 その後、しばらく沈黙が続いたが、明はビニール袋を持ってどこかへ行った。 「……」 ガザガサ… 俺も無言でゴミをビニール袋に入れていく。 そして、ふと 川に目をやった。 ザアァァ――――…‥ この川は、 あの海につながっている。 あぁ、何でだろう 嫌な気持ちになるどころか、落ち着く。 とても、懐かしく温かく思えてくる。 ―――――――――――― Side~梨乃~ 何で合宿にまで来てゴミ拾いなんだろう…? そんな疑問を頭に浮かべながらも、私は仕方なくゴミ拾いを始めた。 『………』 あ、あれ? 山西くんだ。 前方には、ゴミを拾う山西くんの姿があった。 へぇ―…意外 ちゃんとこういうのする人だったんだ… ・
/244ページ

最初のコメントを投稿しよう!

792人が本棚に入れています
本棚に追加