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大樹『まぁいい、恋愛とはだな…』
「………」
大樹『…まぁ、あれよ。難しい物なんだな。100円しかなくてマックを買う時どの100円マックにするか迷う時みたいにな…。』
「………」
大樹、ちっとも恋愛についてな話じゃない気がする…
てか例えが変だろ;
大樹『……もう…』
「…?」
大樹『"もう無理"…とか言われた…』
あーあ…
「お前何かしたんじゃないのか?」
大樹『…それが…わからないんだよ…』
大樹はそう言うと
膝を抱え頭を伏せた。
わからない…って…
何で?
恋愛とか…何かよくわからねーな…。
――――――――――――
Side~大樹~
俺は、今日。
陸の家にくる本の数日前についての出来事を思い出していた。
―数日前―
その日は学校の放課後で、部活が休みだから梨乃と一緒に帰宅することになった。
梨『………』
大樹『それでさぁー小原の奴がよ~いきなり笑い出してっ―……、梨乃…元気ない?どうかした?』
俺が話をすると、いつもは相槌をうってくれるのに、この日…いや、最近はずっと無言。
さすがに、こっちもいい気はしない。
それに何か…嫌だ。
梨『…元気だよ…』
大樹『……本当に?』
梨『……ん。』
嘘だ…。きっと何かあった…
…もしかして…また誰かに告られたとか?!
だとしたら…陸…?
まさかな…
大樹『ねぇ、梨乃…陸と何かあった?』
でも…一応…。
梨『………大樹、』
大樹『ん?』
梨『もう、無理。』
………へ?
"もう、無理"
な…な…何…で?!;
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