第3章・暗闇への光

15/19
前へ
/244ページ
次へ
大樹『まぁいい、恋愛とはだな…』 「………」 大樹『…まぁ、あれよ。難しい物なんだな。100円しかなくてマックを買う時どの100円マックにするか迷う時みたいにな…。』 「………」 大樹、ちっとも恋愛についてな話じゃない気がする… てか例えが変だろ; 大樹『……もう…』 「…?」 大樹『"もう無理"…とか言われた…』 あーあ… 「お前何かしたんじゃないのか?」 大樹『…それが…わからないんだよ…』 大樹はそう言うと 膝を抱え頭を伏せた。 わからない…って… 何で? 恋愛とか…何かよくわからねーな…。 ―――――――――――― Side~大樹~ 俺は、今日。 陸の家にくる本の数日前についての出来事を思い出していた。 ―数日前― その日は学校の放課後で、部活が休みだから梨乃と一緒に帰宅することになった。 梨『………』 大樹『それでさぁー小原の奴がよ~いきなり笑い出してっ―……、梨乃…元気ない?どうかした?』 俺が話をすると、いつもは相槌をうってくれるのに、この日…いや、最近はずっと無言。 さすがに、こっちもいい気はしない。 それに何か…嫌だ。 梨『…元気だよ…』 大樹『……本当に?』 梨『……ん。』 嘘だ…。きっと何かあった… …もしかして…また誰かに告られたとか?! だとしたら…陸…? まさかな… 大樹『ねぇ、梨乃…陸と何かあった?』 でも…一応…。 梨『………大樹、』 大樹『ん?』 梨『もう、無理。』 ………へ?  "もう、無理" な…な…何…で?!; ・
/244ページ

最初のコメントを投稿しよう!

792人が本棚に入れています
本棚に追加