第3章・暗闇への光

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一般的な住宅街とは少し掛け離れた、ちょっとした高級住宅地。 その中でも一際目立つ豪邸があった。 その家の中でのある会話である―… ?『いいか、梨乃。明日の集まりは藤川グループの御曹子との交流をする集まりでもある。一般の公立高校への入学を許可してやったんだ。決して恥る事をしないように。』 広い部屋の中にはいかにも高級そうな花瓶などが飾ってある。 その部屋に、響く低い声。 梨乃と呼ばれた少女は、無表情のまま、低い声の主…父親に向かい返事を返した。 梨乃『…はい、わかっておりますわ。お父さま…』 父親『…藤川グループとはこれから先も関係を持ちたいと思っているからな。よろしく頼むぞ…』 梨乃『…はい。お父さま』 この、自由のない 私の日常。 誰か、光を――… ・
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