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梨乃『…ぇ…えっ?;』
何を言っているの??
大樹『…好き…なんだ…梨乃ちゃんの事。恋愛もできないならせめて結婚するまででいいから…付き合ってくれないかな…』
あまりにも突然で予想のかけらもしてなかった告白。
私は信じられなかった。
ましてや、友達の好きな人に告白されるだなんて
思いもしなかったから…
驚きと嬉しさを感じる半面、正直"困る"という気持ちが大きかった。
梨乃『…………野島君……あの…』
大樹『返事はっ―…返事は今はしないで。じっくり真剣に考えてほしいから…』
………でも…
私の中での答えは決まっている。
答えは………NO
嫌いじゃない。
むしろ、少し好意があるかもと感じる時もある。
けど、無理だよ…
友達である葵を裏切って付き合うなんて無理…。
だから、
梨乃『…ごめんなさい。私は野島君とは付き合えない…。返事、今しちゃってごめんなさい…。でも、返事はもう出てたから。ごめんね―…』
ごめんね、野島君…。
大樹『…そっ…か…。けど、もし気が変わったら…その時は…。』
梨乃『………』
大樹『…あと、何か辛かったら何でも相談してな?』
梨乃『…ん。ありがとう』
そして、数ヶ月後、
私は、その
大樹の優しさに甘えた。
友達よりも、自分の
心の隙間を優先した。
大樹『………そんなに辛いなら、俺が全部支えてやるからさ、俺の彼女になれよ…』
2回目の、告白。
梨乃『…ッズ……ごめんね、野島君…。グズッ―…胸…貸して…?』
そして私は包まれるように大樹の腕に抱かれた。
大樹『…好きだよ…。梨乃ちゃん…―"梨乃"―…俺の彼女になって下さい』
梨乃『…ッズ…うん…。』
優しさに、甘えた。
私は、最悪な女なのだろうか?
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