・窓の隙間から

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5位 B組 夏原 明    9教科 825/900 「………意外…」 まじで5位だ… まあ、そりゃあ特進クラスなら上位50位以内に入ってる人がほとんどだけど、いつもふざけてる明が5位とは… 明『意外とは何だよ!俺これでも中学じゃいつも10位以内だったんだからな!』 「…すごいな明」 明『だろ?!もっと褒めて褒めて♪』 「…………」 てか俺は… 明『つかつか陸のがヤバイだろっ!1位だぜ?ほら見てみろよ!』 明の指指す方に目をやる。 1位 B組 山西 陸    9教科 864/900 「…864点…か。870はいくと思ったんだけどなぁ…やっぱOCが足引っ張ったか…」 明&周りの人『『『[★]』』』 1位が俺って事は2位は岡本…か? 下に視線を移す。 だが、岡本の名前がない。 2位 B組 冬樹 咲夜    9教科 859/900 2位は冬樹か… あいつ頭いいんだな。 3位はA組の人か… そんな感じで徐々に下へ下へと視線を向けていく。 そして… 「………あった…」 15位 B組 岡本 梨乃    9教科 792/900 「………下がったのか…」 すると隣でボソッと声が聞こえた。 『……―っ……嘘…』 「………岡…本?」 右隣にいる彼女は順位表を目に、何かに怯えるかの様に顔が強張っていく。 梨『…や……っ…どうし……よ…う…』 "どうしよう"? 15位、確かに入試は1位で下がったが 別に悪くない。 250人を軽く越えるなか、15位。かなり上位じゃないか ―――ダッ… そして岡本は、その場からどこかへと走って行った。 そして、人だかりの中。 ある会話が聞こえる。 『俺の名前がないっ!』 『あったりまえでしょ!何で上位50位の中に何でもない馬鹿な大樹が入るのよ?!』 どうやら声の主は 前者が大樹。 後者が沖田葵の様だ。 本当、大樹は馬鹿だな… ・
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