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・・・・・??
なに??
頬にあたるそれを確認する。
・・・・・・ココア?
「…なに、泣いてんの」
胸が鳴る。
梨『……泣いてない…ッズ』
「へぇー…」
山西くんは私の隣に腰を下ろすと、お茶のペットボトルのキャップをあけた。
そしてさっきまで私の頬にあてていたココアを私の前に差し出す。
梨『………え』
「・・・まぁ、何で泣いてんのかは聞かないけどさ、とりあえず飲みなよ。あ、ココア無理だった?」
何も、聞いてこないんだなぁ…
そっと、隣にいてくれて
あぁ、そうか…山西くんは、優しいんだ…。
梨『…ううん、ココア大好き。ありがとう・・・』
私は山西くんからココアを受け取った。
温かい。
誰かの温かみを感じた。
山西くんの、温かみを…。
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