第1章・新たなる生活

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その人物は、大樹だった。 俺は手を振る大樹に向かって、同じ様に振り返す。 大樹の身長は178で、けっこう高い。だから人混みの中でもすぐ目立つ。 ルックスもかなりいいと言えるだろう。髪は短髪ぎみで、明るい茶髪。優しそうな目元に自然と口角の上がった口。カッコよく可愛い感じがまた、大樹のルックスを高くしている。 改札に切符を入れ、人混みの中から大樹の元へ向かう。 「大樹」 大樹『おう!陸。おっ前相変わらず黒ぶち眼鏡か』 「まあな」 すると大樹はアレ?とした顔で俺をまじまじと見つめる。 そして、問題が解けた小学生みたいな顔をして言った。 大樹『おっ前髪染めた?!てか切った?!えぇ?!何何か何何何??』 何何って………; 「髪染めました。そして切りました。」 俺の長たらしい髪はすっきりと切り、黒髪は茶髪にされている。 イメチェン…?とは違う気がする。 俺は前の自分の格好とは全然違った格好をしたら、少しは辛いことを紛らわせると思ったんだ。 他人からしたら、そんな事で?って思うかもしれないが、俺としては 大きな事だったりする。 ・
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