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大樹『……"そうだね"って…』
梨乃『……ズルイ人間なんだよ私。…知らなかった?』
大樹『………』
ズルイから、
大樹に恋したわけでもないのに、大樹に甘え、付き合えた。
ズルイから、
簡単に、無理とか言えた。
大樹『………本当は!本当は他に男できたんじゃないのか??だろ??じゃなきゃ梨乃が無理だなんて言うはずない…』
梨乃『………大樹、違っ』
大樹『そーなんだろ?陸か?!陸だろ!あいつ自分の好きな女と梨乃を重ねてんだよ絶対!!梨乃っ、騙されてるよ。』
大…樹…?
大樹『…あ…まさか…梨乃から陸に言い寄ったのか?なぁ!なんとか言えよ!なぁっ梨乃!!』
大樹は、なにを言っているの………?
ねぇ、大樹……?
ガシッ―
大樹は私の両肩を揺さぶりながら問い掛ける。
大樹、だから…
もう、無理なんだよ…
梨乃『……大樹……』
大樹『………』
梨乃『……別れよう。』
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