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葵『梨乃の事…信じてたのに…。梨乃となら、ずっと親友でいれると思ってたけど…、違ったみたい。』
梨乃『…ごめんね…葵…』
梨乃は悲しそうに俯く。
泣いているのだろうか?
啜り泣く声を必死に
堪え、鼻を啜る音が聞こえる。
葵『……ごめん…っ…一人に…なりたいの。梨乃、先行って…グズッ―…』
泣きたいのは、梨乃だけじゃない。
自分が梨乃に対して言ったことに、自分で傷ついてどうすんのよ私…。
バカ…みたい―…。
梨乃は静かに屋上を出ていった。
私は一人になったのを確認すると、声を出して泣いた。
ごめん。ごめんね梨乃…。
でも本当の気持ちなんだ。
もう、梨乃を親友と呼べない。
「………沖田葵…」
葵『…っ?!?…誰っ?って……陸!』
びっくりしたぁーっ;
私が泣きはじめ5分満たない今、後ろからいきなり名前を呼ばれた。
誰かと思えば…、山西陸。
葵『いつからいたの?!』
「………ん~…2人が来る前から。あの上にいた」
と、陸は屋上の扉のある上を指さした。
葵『…じゃあ…全部…』
「聞いた。」
はあ………
やっぱり…
「なぁ、」
葵『なに?』
「……これは最近知り合った奴に俺が実際に言われた言葉なんだけど…」
葵『?うん』
「………恋愛で壊れる友情って」
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