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Side~陸~
沖田葵と岡本の会話を聞いていて思った。
友情は恋愛で簡単に壊れてしまうもんなんだな…と。
俺にはいつか現れるだろうか?
何があっても、どこかで繋がっている深く付き合える友が、
現れるだろうか?
――――――――――――
岡本と大樹が別れてからまだ3日くらいの今日。
文化祭を今週の金曜と土曜に控えている。
大樹は岡本と別れてからの翌日、バカらしい所は変わっていないが、雰囲気が変わったと言うべきだろうか。
格好が少し派手になった。
髪色はさらに明るくなり、ピアスをしている。
大樹は、バスケをやっている。スポーツマンがしててよいのか?という格好だ。
けれど外見だけならまだマシだ。
大樹はいつも女を周りに連れて歩くようになった。
つい先週まで、女に囲まれても、男の群れに入ったりしていたが
移動教室でも女達と移動したり…。
それと、この話は俺が実際見たわけじゃないから本当かはわからないが、
聞くところによると、かなり女にだらし無くなったらしい。
大樹は目立つから、そういう話はすぐ噂がたつんだ。
もうクラスの女子2、3名を抱いてるらしい。
――キャハハハッ――まぢウケる~っ
あ、大樹……と女達…。
教室から廊下を歩く大樹を見つけた。
ちょいど帰宅するのだろう
「…何やってんだよ…アイツ…」
やはり、バカは変わっていない。
まあ、誰が女達とどうしようと、女にだらし無くなったとしても
それはソイツ自身、本人の問題だ。
俺は知らないからな大樹、
もし何か大変な事になったとしても、知らないからな。
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