・君の温もり

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☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ Side~陸~ 沖田葵と岡本の会話を聞いていて思った。 友情は恋愛で簡単に壊れてしまうもんなんだな…と。 俺にはいつか現れるだろうか? 何があっても、どこかで繋がっている深く付き合える友が、 現れるだろうか? ―――――――――――― 岡本と大樹が別れてからまだ3日くらいの今日。 文化祭を今週の金曜と土曜に控えている。 大樹は岡本と別れてからの翌日、バカらしい所は変わっていないが、雰囲気が変わったと言うべきだろうか。 格好が少し派手になった。 髪色はさらに明るくなり、ピアスをしている。 大樹は、バスケをやっている。スポーツマンがしててよいのか?という格好だ。 けれど外見だけならまだマシだ。 大樹はいつも女を周りに連れて歩くようになった。 つい先週まで、女に囲まれても、男の群れに入ったりしていたが 移動教室でも女達と移動したり…。 それと、この話は俺が実際見たわけじゃないから本当かはわからないが、 聞くところによると、かなり女にだらし無くなったらしい。 大樹は目立つから、そういう話はすぐ噂がたつんだ。 もうクラスの女子2、3名を抱いてるらしい。 ――キャハハハッ――まぢウケる~っ あ、大樹……と女達…。 教室から廊下を歩く大樹を見つけた。 ちょいど帰宅するのだろう 「…何やってんだよ…アイツ…」 やはり、バカは変わっていない。 まあ、誰が女達とどうしようと、女にだらし無くなったとしても それはソイツ自身、本人の問題だ。 俺は知らないからな大樹、 もし何か大変な事になったとしても、知らないからな。 ・
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