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一人ぼっち………。
今の岡本は、まったくもって、俺と同じだ。
幼なじみで友である優も死に、初恋である美羽も死んで、一人ぼっちの俺と。
だから俺は岡本から目を余計離せなかったのか…?
きっと今の岡本は、
誰かに必要とされたがっている。必要としたがっている。誰かに…
この場には、俺しかいないぞ…岡本。
一人ぼっちの、俺しか。
「………岡本」
梨乃『……っズ…?』
「………あのさ、一人ぼっちなのは、お前だけじゃないから…」
梨乃『……ぇ?』
「………俺もだから…でも、岡本は今、一人ぼっちじゃない。」
梨乃『…』
「 俺がいる。」
赤い夕日が差し込む教室で、岡本は涙をとめ、
俺にあの笑顔を向けた。
あぁ、やはり俺は
君に、恋をしている―…。
何故なら、静かな教室で聞こえてしまうのではないのかってくらいに
自分の胸が音を鳴らしているのだから。
俺は、岡本梨乃。
…―君に恋をした―。
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