・君の温もり

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☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 明『陸!注文!焼きそば2つ追加!!』 「…了解。」 文化祭。 文化祭… ………文化祭。 あっという間の文化祭当日 文化祭終わったら一体何が待っていることやら… 明『陸!作者はこの先のストーリーを考えていないらしいぞ!』 「…ふーん…。明、はい焼きそば2つ。」 明『うぇいっ!サンキュ』 明はビニール袋に入った焼きそばを俺から受け取ると、お客さんに渡した。 明『いやぁ~いいね文化祭は。可愛い女の子がたくさん来る♪』 「よかったな」 明『よかったなって、お前は嬉しくねぇのか?』 「どうでもいい。」 明『あぁーっ彼女欲しいなぁ♪彼女!』 ………彼女…か そういや俺、彼女いたことねぇな…。 …――キャハハハハッ…― あぁ、うるさいのが来た。 屋台の中で、焼きそばを詰める係担当の俺は、前を通る他のクラスの女子に目をやった。 …………… その女子の中には、 …―――大樹。 大樹『あれ、陸じゃん。焼きそば売ってんだ?』 「まあ……」 女子『ねぇ大樹ダレ~?その人。友達?』 大樹『うーん、友達。』 女子『カッコイイね~、名前何?つか何組?』 「…B組、山西陸。」 名前を言うと、女子達は黙り込み、俺の顔をまじまじと見つめる。 な……何なんだ…; 女子『噂通りだぁー☆知ってるよ~、カッコイイってよく名前聞いてる!』 「あー…はい…」 女子『彼女いないの?』 「いない」 『えーっ嘘ぉーっ信じらんな~い!』 『まじで、じゃあユウカ山西陸くん狙っちゃお!山西くんメアド教えて☆』 ………彼女いると答えるべきだった…。 大樹『やめといたらー?陸ホモだから!ウヒャヒャ♪』 「…誰がホモだよ…」 大樹『陸、焼きそば1つプリーズ』 「………」 話した感じには、変わらないな…。 大樹…。 女にだらし無くなったという噂は、まだ聞いていなかったことにするよ。 だから、ただの噂のままでいろ。
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