第4章・操られるがままに

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時間は、待ってはくれやしない。 動き始めた運命に ただ俺達は、 操られるがままに 生きている。 ―――――――――――― Side~葵~ 大樹とはあの日以来、前のように仲良くはできていない。 そう、あの日以来…。 私はあの日、大樹に女関係について聞いてみた。 葵『ね、大樹。嘘つかないで答えてね?』 大樹『ん~何ぃー?』 葵『大樹最近女の子取っ替え引っ替えしてるって噂あるんだけど、違うよね…?』 ¨違う¨。 その言葉を待っていた。 けれど、大樹から返ってきた言葉は 正反対で。返事を言った大樹の顔は、今までとは 違っていた。 大樹『……まあ、違わないかなー…取っ替え引っ替えはしてないけどね』 こんなに、 気持ちの軽い大樹。 私は、知らない。
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