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絡まる関係になる私達を置きざりにし、
季節はいつの間にか
梅雨も過ぎ、
暑い暑い
夏がこようとしていた。
――――――――――――
Side~陸~
季節は初夏。
本日ちょうど、7月に入ったところだ。
今日は土曜日。
学校もなく、梅雨明けジメ暑い陽気の中
俺は電話をした。
プルルルル―…プルルルル―…
プルルルルルル―…ブッ
『はい、山西です。』
「あ、おふくろ?こないだ電話で言ってた、”俺に用がある人”にさ、夏休み入ったらそっち戻るからって言っといてよ。」
『あら、夏休み帰ってくるの?』
「あぁ。あまり長居はしないけど、帰らないとおふくろどうせ煩いだろ?」
『そんな事ないわよ、フフフ。あ、身なりちゃんとして来なさいよ?貴方に会いたがってるの、お偉いさんだから。』
………お偉いさん?
「あぁ、わかった。」
『私はそのお偉いさん好きじゃないけどねぇ~。ま、仕方ないのよねぇ~…』
「……へぇー。じゃあ、また。そっち帰る前に連絡するわ。」
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