第4章・操られるがままに

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絡まる関係になる私達を置きざりにし、 季節はいつの間にか 梅雨も過ぎ、 暑い暑い 夏がこようとしていた。 ―――――――――――― Side~陸~ 季節は初夏。 本日ちょうど、7月に入ったところだ。 今日は土曜日。 学校もなく、梅雨明けジメ暑い陽気の中 俺は電話をした。 プルルルル―…プルルルル―… プルルルルルル―…ブッ 『はい、山西です。』 「あ、おふくろ?こないだ電話で言ってた、”俺に用がある人”にさ、夏休み入ったらそっち戻るからって言っといてよ。」 『あら、夏休み帰ってくるの?』 「あぁ。あまり長居はしないけど、帰らないとおふくろどうせ煩いだろ?」 『そんな事ないわよ、フフフ。あ、身なりちゃんとして来なさいよ?貴方に会いたがってるの、お偉いさんだから。』 ………お偉いさん? 「あぁ、わかった。」 『私はそのお偉いさん好きじゃないけどねぇ~。ま、仕方ないのよねぇ~…』 「……へぇー。じゃあ、また。そっち帰る前に連絡するわ。」 ・
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