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陸にこの事を伝えたら
陸は何と言うだろうか…
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
Side~梨乃~
ガヤガヤと賑わう会場に
身なりの整った、一目見てお偉いさんとわかる人達が集まっている。
中には顔を塗りだくった女性もいるけれど…。
私は、白くてスラッっとしたドレスを着て髪を綺麗に束ねている。
きっとどこから見てもお嬢さまみたいな格好だ。
ここは、父の知り合いの会社で開かれているパーティー会場だ。
父はいろんな方達と挨拶を交わしている。
………社長ってのも忙しいんだな…。
こうして、パーティーの合間にも電話で会社と連絡をとったりしている。
そして私が会場の隅にあるイスに座りながら、周りの様子を見ていると
父が私の方へ来た。
父『梨乃、紹介したい方がいる。来なさい』
梨乃『はい…。』
父について向かうと、そこには優しい表情の40代くらいの男の人と、その人の息子か秘書かなんかであろう。20代後半くらいの男の人がいた。
?『初めまして。私、○○株式会社の社長をしております、丸山信昭です。以後、よろしく。』
?『同じく○○株式会社の次期社長になります、丸山慎一郎です。よろしくお願いします。』
2人は、順に私と握手をする。
父『私の娘の梨乃です。』
梨乃『岡本梨乃です。初めまして。』
挨拶が済むと、丸山さん達はどこかへと行った。
そして、その場に残った私に父は右側の口角を上げてこう言った。
父『丸山慎一郎…君か。なかなかいいじゃないか。そう思わないか?梨乃』
梨乃『……えぇ…そう…ですね…。』
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