第4章・操られるがままに

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¨丸山慎一郎…君か。なかなかいいじゃないか。そう思わないか?梨乃¨ 父はそう言ったけれど、正直、何がいいのかさっぱりわからない。 ただ単に、大きな企業の後継ぎってだけじゃない… 父『7月下旬。』 梨乃『……え…?』 父『7月下旬に、桜田財団の社長と、お前のお相手になるであろう後継ぎの方に会う事が決まった。』 梨乃『………』 父『経営に失敗しない後継ぎならばいいがな…』 7月………下旬…。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ Side~陸~ 月日は流れ、太陽の高くのぼる 夏。 一学期の学校も終了し、つい3日前から夏休みに入っている。 そして今日は、 実家に帰る日だ。 ただの3ヶ月程度離れただけだけれど、やはり少し 胸が高鳴る。 「……………あ、もしもし?俺。」 >>オレオレ詐欺かしら? 「………。今から電車乗るから、昼過ぎには着くよ」 >>はいはいはい、わかったわよ。 ――――― ――――――― それにしても、夏だ… …………暑い…。 当たり前か… ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ・
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