第4章・操られるがままに

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美和子『陸くん、貴方将来の夢とかあったかしら』 将来の夢・・・? 陸「…いえ。」 美和子『……よかったわ…。あのね、陸くんも知っての通り、私には子供がいないわ。美羽もいない。』 陸「………」 美和子『うちの会社がかなりの大手企業になったのはご存知よね』 陸「はい。」 美和子『それでね、いきなりで本当に申し訳ないんだけど…』 俺はだいたい、美和子おばさんが言う内容がわかった。 美和子『うちの……………………跡取りになってほしいのよ…』 やはり。的中だ。 「美和子おばさん、僕はまだ高校1年生です。」 美和子『知っているわ。ただ、高校卒業までは跡取りの契約だけでいいの。卒業したら正式に次期社長になってもらうわ。』 「何故、僕なんです?養子を引き取ればよろしいのでは?というか…お袋、何でまたこんな話を聴き入れたんだよ?」 俺は疑問をお袋に投げかけた。すると代わりに、美和子おばさんが話だした。 美和子『千代さんも、承認済みよ?』 千代『………』 お袋は俺から罰の悪そうに目をそらし、やや下に視線を落とした。 「…………は?」 俺は美和子おばさんの台詞を聞くと、当然、目を見開く。 俺のこの反応は、もっとも普通な反応だと思う。 「なんで?……跡取り……って…俺を養子として他の人に譲るって事じゃねーかよ?!」 俯くお袋に、俺は少し声を張って言った。 なんで急に… 千代『…そのほうが…いいと思って…』 「…は?じゃあ俺の意見はどーなるんだよ?」 千代『………ごめんなさい、陸…』 「跡取りになって…どーしろって言うんだよ…」 何だか意味わからなくなってきた… 美和子『陸くんには、結婚してもらうわ。正直に言う。企業のためよ』 ・
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