第4章・操られるがままに

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だから、 自分で変えることが できないから、 お願い。誰か・・・ 抗えない運命を 変えて下さい。 誰か、・・… 操られるがままなんて 私は……… ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ Side~陸~ 俺は以前使っていた自室のベッドに俯せて、頭の中を整理している。 「………」 美和子おばさんには子供がいなく、会社の跡取りもいない。 だから美和子おばさんは美羽のいとこである俺を跡取り候補としお袋に頼み出た。 お袋は断ったが、美和子おばさんは俺の親父をクビにすると脅し?お袋はその頼みを断れなかった。 …てか…… ………おかしな話だな。 その話の人物である俺には、なにも決める権利はないのだろうか? お袋もお袋だ。 弱すぎる。 普通の親なら、クビがきられようと、何言われようと折れないもんじゃないのか? それとも、これは単なる俺の勝手な想像で 他の家庭も同じなのか? よく…わからなくなってきた。 俺は寝返りをうち、 窓から見える夕日で染まる空を見た。 「……綺麗。…空は、いいよなぁー…」 ただ、何もしなくて すむのだから…。 「……………俺、早死にしそうだよ」 ・
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