第4章・操られるがままに

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いつになれば 俺は平凡に暮らせるのだろう。 いつになれば、 楽になるのだろう。 考えれば、考えるほど 頭が混乱していく。 イライラしてくる。 ………美和子おばさんの頼みにのれば、この先の人生が辛くとも困ることはないだろう。 俺はベッドから起き上がり、窓辺に肘をつき一息つくと、こう…思った。 ………もういっその事、運命という時に身を任せていこうかな……と。 そう、思った。 そして翌日、 訪れた美和子おばさんに俺は答えを述べた。 「……昨日の、お返事ですが…。是非、俺に引き受けさせて下さい。」 美和子『……本当にいいのね?………ありがとう』 「はい」 ………この選択が、間違っていないといいけど…。 けれど、"はい"と言ったものを そう簡単に変えることは… 俺には、……できない。 ・
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