・操り人形

2/19
前へ
/244ページ
次へ
秘書『社長――――っ!』 ――――… ―――… ピーポーピーポーピーポー… ―――――――――――― Side~陸~ 車に揺られ、窓の外には高いビルが並ぶ。 静かな車内に一本の電話が鳴る。 美和子おばさんの携帯だ。 美和子『はい、桜田―……え?……っ』 …………? 美和子おばさんは 目を見開き、何かに驚いている。 ……何かあったのか…? 美和子おばさんが電話を終え、無言。顔は少し青ざめている。 「…どうかしましたか?」 美和子『………延期よ…。今日の予定は延期。』 「え?なんで…」 美和子『さっき、岡本社長が倒れたって。』 「…――」 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ これが、延期されたことがよかった良くなかったかで言うと この時は何とも感じなかったが、今となっては 良くなかった、と思う。 梨乃、俺はいつも 選択を間違える そしていつも、 君とすれ違う。 過去に戻ることは、できないのだ。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ・
/244ページ

最初のコメントを投稿しよう!

792人が本棚に入れています
本棚に追加