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秘書『社長――――っ!』
――――…
―――…
ピーポーピーポーピーポー…
――――――――――――
Side~陸~
車に揺られ、窓の外には高いビルが並ぶ。
静かな車内に一本の電話が鳴る。
美和子おばさんの携帯だ。
美和子『はい、桜田―……え?……っ』
…………?
美和子おばさんは
目を見開き、何かに驚いている。
……何かあったのか…?
美和子おばさんが電話を終え、無言。顔は少し青ざめている。
「…どうかしましたか?」
美和子『………延期よ…。今日の予定は延期。』
「え?なんで…」
美和子『さっき、岡本社長が倒れたって。』
「…――」
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
これが、延期されたことがよかった良くなかったかで言うと
この時は何とも感じなかったが、今となっては
良くなかった、と思う。
梨乃、俺はいつも
選択を間違える
そしていつも、
君とすれ違う。
過去に戻ることは、できないのだ。
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