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寝起きの頭でそんなことを考えながら、
食パンを口にして
テレビをつけた。
テレビをつけるのは、かなり久しぶりだ。
この早朝だ。どのチャンネルもニュースを放送している。
俺は天気が画面の上辺りに表示されているニュース番組のチャンネルにして、
夏休み前の様に、
朝ご飯を食べ、牛乳を飲み、歯を磨いて、軽く身支度を確認し、家を出た。
「いけね…作文書いてなかった…」
真夏の朝、ギラギラと高く登り始めた太陽に輝く青空を見て、俺は課題の作文をやっていなかったことに気付いた。
まぁ…なんとかなるかな…
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
学校につくと、たった2ヶ月近くだけれど、会っていなかった懐かしい顔が並んでいた。
「そして、皆さん忘れているかもしれないコイツも……」
明『ん?忘れてるはずないだろ~♪ん~?陸、おはよ』
「…はよ」
明『お前なんか変わったなぁ!雰囲気が☆』
明は俺の肩に手を回してゲラゲラとしている。
相変わらずだな……
「…そう?」
べつに特に変わってない気がするが…
その時、1年の教室のならぶ廊下につくと、何やらザワザワとしていた。
明『………』
「なんだあれ?」
一つのクラスに人が集まっている。
そのクラスは、大樹のクラスだった。
明『あー…あれか…』
「………?明お前なんか知ってるのか?」
明『野島の事だろ。』
野島…って……
「……大樹?」
明『お前野島とダチだろーべな?知らないのかよ?夏休み中では1番有名な事だぜ。しかも先週の事だしなぁー…』
「……何かあったのか?」
明『……ほんとに知らないんだな…。野島、ここんとこ女癖酷かったじゃん?それで…』
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