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俺が神様だったら、
絶対にこんな世界は
作らないのに…
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
※話は一週間前に戻ります
Side~葵~
大樹『……ありがとう』
葵『……ッズ―…、あ…ねぇケガはっ?!刺されたところは大丈夫なのっ?!』
大樹『んー…わからない。でも今医者が確認取ってる。手術もしたし、……きっと大丈夫。』
でも私はこの時既に、
嫌な予感がしていた。
―――――………
そしてそれは
的中した。
医者『野島さん、落ち着いて、聞いて下さい。』
大樹『……』
葵『……』
大樹の強張った顔と、医者の言いづらげな顔を交互に見る。
医者『……あなたの足はもう…きちんと歩けない可能性が高いです。』
大樹『……―っ……嘘…だろ……?』
医者『刺されたのが足にズレていただけまだいい。死ぬところが助かったんです。それに、一応歩くことはできます。……ただ…今までのようには…難しいでしょうが…。』
私は、何も言葉が出なかった。
大樹は車椅子を勢いよく回し、診察室を出た。
どう、大樹に
話かけたらいいか
わからなかった。
何故なら、
泣いている大樹は、初めて見たから―…。
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