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………何を…
してるんだよ……。
あの日から、ちっとも前に進んでいないじゃないか。
しっかりしろよ、自分。
忘れろよ
美羽の事は…
忘れろよ…
岡本に対して失礼だろう？
酷いだろう？
忘れろよ………
梨乃『………山…西…くん……？』
忘れなくてわ……
忘れなくちゃいけない。
消すんだ。
過去を。
全てを。
これから俺が関わっていく人のために。
その人達を傷付けないために。
なのに……
死んだ人との記憶は
何故、簡単に
消えないんだ…？
こびりついているんだ？
優も、美羽も。
一行に消えずに、
梨乃『……山西くん離して？もう大丈夫だから……』
今もまだ
梨乃『……山西くん…？』
俺の中で、
デカイ存在で立ちはだかっている。
他の人の存在なんて、その存在の半分にも満たなくて
隅の方にひっそりと存在している。
梨乃『…ねぇってば！山西くん？！』
消せない。
忘れられない。
いや、違う。
忘れたく……ない。
「……なあ……」
梨乃『……ぇ…？』
「……美羽…」
梨乃『………"みう"？』
「…俺、…どうしたらいいんだよ……」
梨乃『……山西………くん……？』
気持ちの整理もつかず、
将来は決まった道を行き
他人を助けている。
ほんとは自分の事で精一杯なんだ。
精一杯なのに……
精一杯のはずなのに。
他人に肩を貸し、自分はもう、精神的に足がふらついているほど精一杯なのに。
俺は、何もかも
中途半端だ。
情けない。
ヘタレだな……俺…
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