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明『おっっはよっ!陸☆』
「………はよ。」
……出たな、明。
てゆーか本当、朝からハイテンションな奴だな。
明『何だよ!その冷たい目は!!明くん、か~わ~い~そぉ~☆』
………(-_-)
「………気持ち悪」
明『気持ち悪…?気持ち悪いって言われた…』
なんか、寒気がヤバイな…
まだ9月なのに…
明『…――ッスゥ―…山西陸に気持ち悪いって言われたあぁぁぁあぁっ!!!』
「…っ…;叫ぶな!;」
全く何なんだ………。
明のせいで、廊下を歩いているほかの人達からの視線が辛い。
明『あ!そーだ!結局あれどーなったん?』
「?あれって?」
明『3日前に、岡本さんと、友達さん?がもめてたヤツ。』
あぁ、あれか。
「どーなったかは知らないけど…難しいんじゃないの?女って大変そうだしな」
明『てかさ~俺の友達で、岡本さんと同じ中学の人いるんだけどさ、聞くところによると岡本さん、かなり家庭環境が良くないらしいぜ』
家庭環境が良くない……?
「ふーん…」
明『まぁ親父さんがあの有名な会社の社長さんなら忙しいから子供に構ってやれないわな~。』
有名な会社の社長。
そういえば結局、相手側の会社がわからずに電話は終わってしまったんだった。
…一昨日…
>>相手の会社だっけ?…"社長~!"…何?!"こないだ取引を申し込みしてこられた丸山商業の方がお見えです!"…わかったわ!すぐ行く!あ、ごめんなさいね、陸くん、また今度にしてもらえる?!…―ブチッ
………オーイ……;
という訳で、今もわかっていないんだ。
「有名な会社って…」
『そのまんまだよ、OKAMOTO株式会社。』
OKAMOTO株式会社…
……あ、聞いたことあるな…。
「へ~…。……なあ、明って桜田財団ってグループ知ってるか?」
『あぁ、知ってるよ。てか俺ん家の母親がさ、有名企業に必ず入れとか煩いから。企業名は意外と知ってんだよな、俺』
「ふーん…。」
なんか…意外な家庭だな。
そうこう話しているうちに、俺と明は教室までたどり着いていた。
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