第5章・ジュリエット

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美知子『………まったく、美羽に愛情を与えてあげることができなかった。冷めていたの。情なんて一切持ち込んでなかった。仕事が、1番だった。………………美羽……ごめんなさい…ごめんなさい………美羽……』 「………………美知子…おばさん…」 いつも、情を表さない美知子おばさん。 そんな大人の人の涙を、俺は初めて間近で見た。 人生に後悔は 付き物だ。 後悔しても後の祭り。 後悔しない人生なんて あるのか。 ”何度も人生をやり直せたらいいのに。” ああ…またこれか… 何度やり直しても 結局は同じ道なのだ。 現に今、そうだから。 俺は中3のあの時から、まったく成長していない。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ・
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