・君という幻

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Side~陸~ 「じゃあ、ご馳走様。今日はありがとな」 大樹『いやいや☆それほどでも♪』 大樹は俺の言葉に素直に照れてニカニカとする。 こいつは… すぐ調子にのるんだ… 「…てか大樹何もしてないからお礼いらないか。おばさんによろしく。」 大樹『うっ…;確かに何もしてないや…。』 俺はそんな大樹を見て、心の中でクスッと笑う。 「じゃあな、おやすみ」 大樹『おう!明後日、水曜日に入学式で会おうな!』 入学式… ん……? 「……入学式は来週の水曜日だよ、バーカ」 大樹『¨バーカ¨って…;お前真顔で言うなよ、怖~い!キャッ』 今一瞬ブルッと寒気がしたのは気のせいか…? ボソッ 「…………キモ」 大樹『?陸、何か言ったかぁ?』 「………何でも?」 俺はそう言い残し、長袖でもまだかなり肌寒い夜の風にあたりながら アパートへと向かって行った。 ・
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