・君という幻

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そして俺は下駄箱の前に貼られているクラス分けの表を見て自分の名前を探す。 1ーA(特進クラス)   :   : 無いな… 1ーB(特進クラス) お、あったあった。 B組か…。 「そういえば大樹は何組だろう…」 俺は大樹のしていたネクタイを思い出す。 確か…青だったよな。 1ーF(普通クラス) 普通クラスの表を見ていくと大樹の名前があった。 ………うん。 あったのはあったんだが… 野島大樹って文字の後の¨特¨という字はいったい… 「何かの間違いだな。うん」 ¨特¨…学校側から特待生として迎え入れた生徒の名前の後にはこの字が○で囲まれたのが書いてある。 大樹が特待生として迎え入れられるって有るはずないしな(←決め付け) 大樹『おいっ陸!ハァハァハァはえーっ早ーよ!!ゼーハーゼーハー…』 やっと来たか… 「お前F組だってよ。見といた。」 大樹『あぁ知ってる。』 ………? 「何で?」 大樹『学校側から事前に知らされてたし』 「?何で大樹が?」 大樹『俺、特待生なんだよね~アハハ☆』 ………マジかよ;
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