・君という幻

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自己紹介は苦手だ。自分の何を話したらいいのかわからないから。 自己紹介は、席順で行われた。名前の順番ではないしどうやら自由席らしく、男が固まったトコや女だけの列があった。 そして一番右の列から順に自己紹介が進められ もう右隣の女子まできていた。 俺は対してクラスメート皆興味ないから、窓から見える外のグラウンドを見ていた。 グラウンドはキレイに整備されている。 そう、のんびり眺めていると 隣から可愛らしい声が聞こえた。 ?『…はじめまして。名前は岡本梨乃です。出身中学は△○中学校で、好きな事は、海を眺める事です。1年間、よろしくお願いします。』 俺はその自己紹介を聞きながら、その子の方を向いた。 ¨おかもとりの¨? ¨りの¨ まさか…この子が大樹の彼女か? 彼女は、セミロングの髪が少しふわふわとしていて、クリッとした瞳にやや高い鼻。ピンクっぽい唇に、白い肌の頬はうっすらピンクになっていて…… クラスの男。 いや、ほぼクラス全員が彼女に見入ってしまうほどに可愛い女の子だった。 現に、俺もその一人であり そして俺は……… ・
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