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大樹『?…うーん…。俺ならその大事な人を探しに行くかな。』
「違くて…、もう、この世にいないんだよ。大事な人が。」
もう、いないんだ。
大事な人が。
俺は美羽の最後、素直になれたのかな…
優と会った最後、素直になれたのかな…
大樹『いないんだったら…進むしかねーんじゃない?』
「進む?」
大樹『あぁ。もしその大事な人が恋人だったら、その人を忘れるんじゃなくてさ、思い出にするんだよ』
忘れるんじゃ…ない?
「………じゃあ、思い出にするにはどーすりゃいい?」
大樹『そりゃ、新しい恋しかねーだろ!ヤベー俺今カッコイイ事言っちまった☆』
¨新しい恋¨か…
「ふーん…新しい恋ね…」
大樹『………なぁ…』
するとニカニカ笑っていた大樹が突然真顔になった。
俺は少し驚き目を開いたまま静止して大樹を見た。
「…………何?」
大樹『………お前さ…』
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