792人が本棚に入れています
本棚に追加
/244ページ
大樹『俺と会ってなかった間、何かあった?』
俺はその言葉に
思わず大樹から目を反らした。
大樹『……なあ、何かあったろ?』
「……ない」
大樹『じゃあ、』
「………」
大樹『さっきの…誰の話』
¨誰の話¨
「………例え話だよ」
大樹『何の例え話?』
「………」
大樹『なあ…、美羽ちゃんさ、元気か?』
俺はその台詞に肩が少し反応してしまった。
「前も言ったろ…」
大樹『大事な人って』
「………」
こいつは…
大樹『美羽ちゃん?』
どこまで無神経なんだ
「………違うよ、何で」
大樹『…なぁ陸。…お前…嘘つく時、手で頬掻くんだよ。』
俺は目を見開き、自分の手に目を向けた。
あ………
大樹『なあ、陸。話せとは言わないけどさ、あまり溜め込むなよ』
・
最初のコメントを投稿しよう!