第2章・友情と恋

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ドクン―――― 静かな校舎にいる俺の中に 何かが揺れ動く。 ドクンドクンと――…。 「…………岡本…さん?」 少しふわふわとしたセミロングに大きな瞳を持つ彼女。 髪型さえ違ければ本当、 美羽に似ている。 りの『議長会議?』 「…あ…まぁ…」 りの『お疲れ様』 そう言うとニコリと俺の方を見上げる。 俺に……… 笑いかけないでくれよ… 「あぁ…」 そういえば、彼女は何故ここにいるのだろう? りの『バスケ部終わったかな?』 …………あぁ そういう事か――…。 「大樹ならあと30分もすれば来るはずだよ…」 りの『!ありがとう。』 そして彼女はまたも、笑顔を見せる。 そのたんびに要らない動きが 胸を鳴らせる。 何故だよ…………
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